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著者名 |
中村敏子 |
出版社 |
集英社 |
出版年月 |
2021年01月 |
参考価格 |
¥968 |
頁数 |
192p |
ISBN |
978-4-08-721152-8 |
内容 |
【要旨情報】 医科大学での女性受験生一律減点問題など、現代においても「女性である」ことによる差別はなくならない。それどころか、日本はジェンダーギャップ指数で世界の下位にいる。なぜ、女性を不当に差別する社会は生まれてしまったのか。長年ホッブズや福沢諭吉研究に携わってきた著者が、女性差別が生まれるまでの過程を、政治思想史の観点から分析。西洋と日本で異なるその背景を「家父長制」という概念により読み解く。
【出版社コメント】 医科大学での女性受験生一律減点問題など、現代においても「女性である」ことによる差別はなくならない。それどころか、日本はジェンダーギャップ指数で世界の下位にいる。なぜ、女性を不当に差別する社会は生まれてしまったのか。長年ホッブズや福沢諭吉研究に携わってきた著者が、女性差別が生まれるまでの過程を、政治思想史の観点から分析。西洋と日本で異なるその背景を「家父長制」という概念により読み解く。◆小島慶子氏(エッセイスト)推薦!◆ジェンダーの観点から思想史を読み解く、平易で明快な筆致に引き込まれます。【目次/主な内容】はじめに 何が問題なのか第I部 西洋における女性差別の正当化根拠――神・契約・法第1章 神の創造した世界における女性差別第2章 社会契約にもとづく国家における女性差別第3章 法における女性差別第4章 男女の対等性に基づく社会構想―――ホッブズの権力論 第5章 社会の変化と女性への影響第II部 日本における女性差別の言説と実態―――儒教・「家」・明治民法 第1章 イデオロギーとしての儒教第2章 「家」における夫婦関係第3章 明治国家による家父長制形成の試み第4章 夫婦関係から始まる理想社会の構想――福沢諭吉の文明社会論第5章 現代の日本につながる問題第6章 「性別分業」が作る家父長制構造 おわりに 何をめざすのか【著者プロフィール】中村敏子(なかむら としこ)1952年生まれ。政治学者、法学博士。北海学園大学名誉教授。75年、東京大学法学部卒業。東京都職員を経て、88年北海道大学法学研究科博士後期課程単位取得退学。主な著書に『福沢諭吉 文明と社会構想』『トマス・ホッブズの母権論――国家の権力 家族の権力』。翻訳書に『社会契約と性契約――近代国家はいかに成立したのか』(キャロル・ぺイトマン)。
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目次 |
【目次】 はじめに―何が問題なのか 第1部 西洋における女性差別の正当化根拠―神・契約・法(神の創造した世界における女性差別
社会契約にもとづく国家における女性差別 法における女性差別 男女の対等性にもとづく社会構想―ホッブズの権力論 社会の変化と女性への影響) 第2部 日本における女性差別の言説と実態―儒教・「家」・明治民法(イデオロギーとしての儒教 「家」における夫婦関係 夫婦関係から始まる理想社会の構想―福沢諭吉の文明社会論 現代の日本につながる問題 「性別分業」が作る家父長制構造) おわりに―何をめざすのか
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