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著者名 |
池内了 |
出版社 |
集英社 |
出版年月 |
2022年03月 |
参考価格 |
¥1,034 |
頁数 |
318p |
ISBN |
978-4-08-721206-8 |
内容 |
【要旨情報】 今やノーベル物理学賞を得るに至った日本の天文学。そのルーツは江戸期の「天才たち」の功績にまで遡る。「重力」「遠心力」「真空」など現在でも残る数多の物理学用語を生み出した翻訳の達人・志筑忠雄。「無限の広がりを持つ宇宙」の姿を想像し、宇宙人の存在を予言した豪商の番頭・山片蟠桃。そして天才絵師でありながら天文学に熱中し、人々に地動説を紹介した司馬江漢。彼らはそれぞれ通詞(通訳)・商人・画家という本業を持ちながら、好奇心の赴くまま自由に宇宙を論じたのだった。本書は現代日本を代表する宇宙物理学者が、そうした江戸時代後期の在野の学者らによる破天荒な活躍を追いつつ、当時の宇宙論の先見性を再評価した一冊である。
【出版社コメント】 19世紀初頭、実は日本の天文学は世界最高水準だった――。歴史学者・磯田道史氏も大絶賛の、知的興奮に満ちた一冊!今日ではノーベル物理学賞を獲得する水準に至った日本の天文学研究。そのルーツを辿ると、江戸時代後期の「天才たち」の功績にまで遡る。「重力」「遠心力」「真空」など現在でも残る数多の用語を生み出した翻訳の達人・志筑忠雄。「無限の広がりを持つ宇宙」の姿を想像し、宇宙人の存在さえ予言した豪商の蟠桃・山片蟠桃。そして超一流の絵師でありながら天文学にも熱中し、人々に地動説などを紹介した司馬江漢。彼らはそれぞれ長崎通詞(オランダ語の通訳者)・豪商の番頭・画家という本業を持ちつつ、好奇心の赴くままに宇宙に思いを馳せた。本書は江戸時代後期を生きた知られざる天才たちと、その周辺人物らによる破天荒な活躍を描くことで、日本の天文学のルーツに迫る力作である。【目次】はじめに 第一章 蘭学の時代 第二章 長崎通詞の宇宙 2─1 志筑忠雄という人 2─2 『暦象新書』と無限宇宙論第三章 金貸し番頭の宇宙 3─1 山片蟠桃という人 3─2 大宇宙論の展開終 章 「歴史の妙」 補 論 日本と世界の認識 補論─1 志筑忠雄の『鎖国論』をめぐって 補論─2 蟠桃の世界認識あとがき 【著者略歴】池内 了(イケウチ サトル)1944年兵庫県生まれ。京都大学理学部物理学科卒業。同大大学院理学研究科物理学専攻博士課程修了。博士(理学/京都大学)。名古屋大学名誉教授、総合研究大学院大学名誉教授。『お父さんが話してくれた宇宙の歴史』(岩波書店、全4巻)で産経児童出版文化賞JR賞および日本科学読物賞を、『科学の考え方・学び方』(岩波ジュニア新書)で講談社出版文化賞科学出版賞(現・講談社科学出版賞)を、『科学者は、なぜ軍事研究に手を染めてはいけないか』(みすず書房)で第73回毎日出版文化賞特別賞を受賞。その他の著書は『物理学と神』(講談社学術文庫)、『宇宙論と神』『司馬江漢』(いずれも集英社新書)、『科学・技術と現代社会 上・下』(みすず書房)、『科学者と戦争』『科学者と軍事研究』(いずれも岩波新書)など多数。
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目次 |
【目次】 第1章 蘭学の時代(蘭学の系譜 蘭学の四つの主題 ほか)
第2章 長崎通詞の宇宙(志筑忠雄という人 『暦象新書』と無限宇宙論) 第3章 金貸し番頭の宇宙(山片蟠桃という人 大宇宙論の展開) 終章 「歴史の妙」 「補論」 日本と世界の認識
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ジャンル |
新書 > 教養新書 > 教養新書 > 集英社新書
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