著者名 | 矢島正雄 |
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出版社 | 小学館 |
出版年月 | 1994年12月 |
参考価格 | ¥639 |
頁数 | 317p |
ISBN | 978-4-09-192012-6 |
内容 |
【出版社コメント】 愛と憎しみ、喜びと哀しみが織りなす無限の人間ドラマを描く珠玉の名作▼第1話/遠い抱擁▼第2話/従順なる復讐▼第3話/あの日川を渡って▼第4話/象牙の罠▼第5話/消えた国▼第6話/流された記憶(前編)▼第7話/流された記憶(後編)▼第8話/白い返事▼第9話/午後のフットワ-ク▼第10話/海のある風景 ●あらすじ/終電近い電車の中にガソリンが撒かれ、放火される事件が起きた。だが、警察は犯人どころか、手がかりさえつかむことができない。焦る捜査員の中で、片田刑事は、この事件で唯ひとり生き残った男「マンジュウ爺さん」に注目する。しかしその男は、何が目の前で起きようと、何も見ていない廃人同様の人物で、目撃証言は得られない。だが片田は、彼が「マンジュウ爺さん」と呼ばれるに至った理由を探り、そこから事件の真相を解きほぐしていく(第5話)。▼少年はじめは、飲んだくれの父親に、学校へも行かせてもらえず、働いている。ある日、新任の女教師が、はじめを学校へ来させるように、父親に直談判にやってきた。だが、激怒した父は暴力に訴え、はじめは頭部に怪我を負ってしまう。そして、もうろうとする意識の中で、彼は手に斧を握りしめるのだった。意識を取り戻した時、父は頭を割られて死んでいた。だが、やってきた伊勢湾台風によって、家も、父の死体も、何もかもが押し流されていく。歳月が過ぎ、はじめは、女教師の保護のもと成長し、医者となっていた。だが、ある日、工事中に発見された白骨遺体が、父のものであることに気づく(第6話)。▼頭蓋骨の傷が生前についたものか、死後についたものかを確認するため、はじめのもとに父の遺体が運ばれた。23年ぶりの父との対面。確かに、頭蓋骨には、あの時彼がつけた傷が額に刻まれていた。死後の損傷によるものと警察に報告し、それですべてが終わったかのように思えたその時、女教師が衝撃的な告白をはじめる(第7話)。 |
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