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一葉裏日誌 小学館文庫

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著者名 上村一夫
出版社 小学館
出版年月 1996年09月
参考価格 ¥662
頁数 346p
ISBN 978-4-09-192161-1
内容 【出版社コメント】
誰もが秘める後ろ暗い「情念」を、独特のタッチで描いた力作3篇▼第1話/たけくらべの頃▼第2話/花ごもりの頃▼第3話/にごりえの頃▼第4話/うたまる▼第5話~10話/帯の男 ●登場人物/一葉裏日誌:樋口一葉(「たけくらべ」「にごりえ」などで有名。本作品では、女の情念に突き動かされる小説家として描かれている)。うたまる:歌麿(類稀な才能を持つ絵師)、蔦屋重三郎(江戸時代の大版元。歌麿の才能を認め、彼を養う)帯の男:橘源次郎(凄腕の帯師。人間味溢れる人柄で、絡み合った人間関係をほどいてゆく) ●あらすじ/左官屋の息子正太は、一葉に書道を習っている。彼の父は日々酒に溺れ、全く仕事をしていない。ところがそんなある日、正太が高価な硯を持って一葉の家を訪れる。正太によれば、父が大店の伊勢屋の仕事で得た金で買ってくれたというのだ。一葉が驚いて硯を見ていたそのとき、一葉宅に警官がやってきて、伊勢屋の主人が十日ばかり行方不明になっていることを告げる。不審に思う一葉…(第1話)。▼凄腕の帯師・橘のもとに、近所のレストラン「大正亭」の娘・銀子が訪ねてきた。大正亭はハヤシライスが売り物に繁盛していた洋食屋だったが、彼女の父はバクチに溺れていて、今や店をそのカタに取られてしまいそうだという。それを聞いた橘は、大正亭を訪ね、主人にバクチのいかさまを伝授したのだったが…(第5話)。

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