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欅の木 小学館文庫

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著者名 内海隆一郎
出版社 小学館
出版年月 1999年02月
参考価格 ¥472
頁数 219p
ISBN 978-4-09-192302-8
内容 【出版社コメント】
▼第1話/欅の木▼第2話/白い木馬▼第3話/再会▼第4話/兄の暮らし▼第5 話/雨傘▼第6話/絵画館付近▼第7話/林を抜けて▼第8話/彼の故郷 ●主な登場人物/「欅の木」=原田夫妻(仕事を引退し郊外の中古の一軒家に越して きた初老の夫婦)、矢口(原田の家に以前住んでいた老人) 「白い木馬」=木下夫 妻(すでに子供たちは独立してしまい、夫婦ふたりで静かに暮らす初老の夫婦)、ヒ ロミ(木下夫妻の孫。母親が再婚するため木下の家に預かってもらっている) ●あらすじ/都心から1時間あまりの郊外に中古の家を購入した原田夫妻は、引っ越 しの前日に家を訪れて愕然とした。梅や木蓮、椿などとりどりの庭木が植え込んであ った庭が、すっかりきれいになっていたのだ。仕事を引退し、老後は夫婦ふたりで緑 溢れる家で暮らそうと思っていただけに、ショックのあまり声も出なかった。しかし 、ふと庭を見渡すと、庭の隅の大きな欅の木だけが一本残っていた…(第1話)。▼ 木下夫妻は、5歳になる孫のヒロミと遊園地に向かっている。ヒロミは長女・芳子の 娘で、いつもなら年に1回、正月に芳子が連れてくるだけだったのだが、今回はちょ っと違っていた。芳子は数年前に離婚をしひとりでヒロミを育てていたのだが、今度 再婚することになった。そこで、しばらくの間ヒロミを預かって欲しいのだという。「そんな無責任な話があるか」と木下夫妻は怒るが、一度だけという約束でヒロミを 預かったのだ。しかし、今まで数回しか会ったことのない祖父母にヒロミが簡単にな つくはずもなく、今日もずっと電車の外を見ながら黙りこくったままだった…(第2話)。

目次
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