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書籍詳細

新編日本古典文学全集 40

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著者名
出版社 小学館
出版年月 1999年05月
参考価格 ¥4,484
頁数 349p
ISBN 978-4-09-658040-0
内容 【出版社コメント】
頭注・原文・現代語訳が同一ページ。詳しい解説と付録。二色刷。『松浦宮物語』は小倉百人一首で名高い藤原定家の実験小説。舞台を中国にまで広げたまさに波瀾万丈のスペクタクルです。本格的注釈の待たれる作品でした。時代は藤原の宮の御時、主人公の弁の少将氏忠は、容貌・才覚ともに抜群にすぐれ、学問一途、色事におぼれることもなかったのが、神奈備の皇女を見て心を奪われます。しかし、皇女は程なく入内し、少将も遣唐副使に任ぜられて渡唐。唐に渡ってからの氏忠は、唐帝のおぼえもめでたく、ある夜、老翁に出会い琴を習いました。そして翁の勧めで唐帝の妹華陽公主から琴の秘曲を授かりますが、公主の美しさに心乱れた氏忠は、約束した禁中で神秘的な契りを結ぶのでした。しかし公主は日本での再会を予言して息を引き取り、やがて唐帝も亡くなって、反乱が起こります。残された母后と新帝を助ける氏忠の神変不可思議な大活躍により、反乱は鎮圧。平和が戻ったある夜、氏忠は山里で簫を吹く妖艶な女と出会い契りますが、その女の薫りは母后と同じものでした。……貴公子のロマンスに、戦闘シーンや輪廻転生までからむという物語の面白さをふんだんに盛り込んだ作品です。また『無名草子』は藤原定家の姪、俊成卿の女(実は孫)の作といわれ、『源氏物語』をはじめ『夜の寝覚』『狭衣物語』以下約30作品を取り上げて、歌集の論評にも及ぶ、わが国最古の物語評論集です。

目次
ジャンル 文学・ノンフィクション > 文学 > 文学全集 > 古典文学全集・個人全集

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