著者名 | |
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出版社 | 小学館 |
出版年月 | 1996年07月 |
参考価格 | ¥4,903 |
頁数 | 566p |
ISBN | 978-4-09-658050-9 |
内容 |
【出版社コメント】 197編を収録する中世初頭の代表的な説話集。今から七、八百年前に成立したといわれる『宇治拾遺物語』。編者が誰なのか不明ですが、長短、玉石、硬軟入り乱れて、全部で197編の読み切り説話が収録されています。国語の教科書によく登場するスタンダードな作品ですが、「授業で習う古典より、本物はもっとおもしろい」の典型例。巻頭から、和泉式部と情を交わす色好みの僧侶が飛び出します。生徒相手の授業の後に、古典の先生が職員室で楽しんでいたであろう、人間くさい説話の数々を本書でご紹介いたします。「瘤取り爺さん」「舌切り雀」などのおとぎ話や、芥川龍之介の「芋粥」「龍」の原典としても知られてはいますが、それ以上に、冒険談、艶笑譚、往生伝、怪奇談、立身出世話など、中世の日本人の手によって編まれた本書の話題の豊富さに驚かされることでしょう。激しい戦乱をくぐり抜け、新興の仏教思想が広がりをみせて、人々の価値観が大きく揺らいでいた中世という時代は、どこか現代の世相に酷似していて、ドキリとさせられる表現や教訓も出てきます。本書は、原文にわかりやすい頭注を付け、それだけ読んでも楽しく鑑賞できる現代語訳を載せました。時代は移り変わっても、人情は変わらないことがしみじみ感じられる作品です。 |
目次 | |
ジャンル | 文学・ノンフィクション > 文学 > 文学全集 > 古典文学全集・個人全集 |
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