著者名 | 村上春樹 |
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出版社 | 講談社 |
出版年月 | 1999年04月 |
参考価格 | ¥1,760 |
頁数 | 309p |
ISBN | 978-4-06-209657-7 |
内容 |
【要旨情報】 22歳の春にすみれは生まれて初めて恋に落ちた。広大な平原をまっすぐ突き進む竜巻のような激しい恋だった。それは行く手のかたちあるものを残らずなぎ倒し、片端から空に巻き上げ、理不尽に引きちぎり、完膚なきまでに叩きつぶした。そして勢いをひとつまみもゆるめることなく大洋を吹きわたり、アンコールワットを無慈悲に崩し、インドの森を気の毒な一群の虎ごと熱で焼きつくし、ペルシャの砂漠の砂嵐となってどこかのエキゾチックな城塞都市をまるごとひとつ砂に埋もれさせてしまった。みごとに記念碑的な恋だった。恋に落ちた相手はすみれより17歳年上で、結婚していた。更につけ加えるなら、女性だった。それがすべてのものごとが始まった場所であり、(ほとんど)すべてのものごとが終わった場所だった。とても奇妙な、ミステリアスな、この世のものとは思えない、書き下ろし長篇小説。 >> もっと見る
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ジャンル | 文学・ノンフィクション > 文学 > 日本作家 小説・エッセイ > 日本文学 男性作家 |
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