【e-honおすすめコメント】
【週刊文春 2003 ミステリーベスト10 国内部門第５位】「人生を削って書いた。そうさせる力が、彼女（ローレライ）にはあった」
「国家の切腹を断行する」南方戦線で地獄を見た男の、血塗られた終戦工作。命がけで否と答えるべく、その潜水艦は行動を起こす。耐えてくれ、ローレライ。おれたち大人が始めたしょうもない戦争の痛みを全身で受け止めて、行く道を示してくれ。この世界の戦をあまねく鎮めるために。いつか、悲鳴の聞こえない海を取り戻すために――

【出版社コメント】
全ての世代に読んでほしい、感動の超大作　あるべき姿に日本を導くため、密かに進められた恐るべき終戦工作。艦籍なき戦利潜水艦クルーは、秘密兵器“ローレライ”とともにそれを阻止する航海に出た――。

【文学賞情報】
2003年24回吉川英治文学新人賞受賞