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著者名 |
グレッグ・スミス |
出版社 |
講談社 |
出版年月 |
2012年10月 |
参考価格 |
¥2,090 |
頁数 |
453p |
ISBN |
978-4-06-218080-1 |
内容 |
【要旨情報】 将来を嘱望された若きエリートが身を賭して暴くウォール街の真実。
【e-honおすすめコメント】 二〇〇〇年六月、スタンフォード大学三年生で経済学専攻だった私は、ゴールドマン・サックスの夏期インターンシップに臨んだ。これは就職のいわば登竜門だ。 合格率二・二パーセントの超難関を突破して就職。ところが、二〇〇一年九月一一日、同時多発テロが襲う。混乱低迷する市場のなか、私はささやかではあるが記念すべき初トレードをこなした。 九・一一後の強烈な収縮局面から脱していない金融市場はリストラの嵐が吹き荒れていた。順調に仕事をこなしていた私は、自身の生き残りをかけてデリバティブ部門の扉を叩くことになる。二〇〇二年一二月に先物取引デスクに配属された私は、デリバティブについて学ぶ日々を送る。そしてついに、ひとりで二〇億ドル以上の先物売買をミスもなく執行した。 二〇〇六年、ウォール街は上げ潮状態だった。六月にブランクファインが会長兼CEOに就任。投資銀行からトレーディングへと大きく軸足が動いていく。株式デリバティブ部門でも好成績を残した私は、ヴァイス・プレジデントに昇格した。 二〇〇八年三月にベア・スターンズ、九月にはメリル・リンチとリーマン・ブラザーズが破綻。AIGも存亡の危機に陥る。そんな中、ゴールドマン・サックスは銀行持ち株会社に移行した。銀行救済を目的とするTARPが議会で可決された。「トゥー・ビッグ・トゥー・フェイル」というわけだ。しかし、直後に役員たちが多額のボーナスを手にしたことで国民の怒りが爆発する。 二〇〇九年には回復基調にあったゴールドマン・サックスは、金融危機を乗り越える過程で別の会社に生まれ変わってしまった。 二〇一〇年四月、ゴールドマン・サックスはSECより詐欺罪で提訴された。私は連邦議会公聴会に出席した幹部たちの答弁に違和感をおぼえる。収益第一、顧客第二に変わりつつある社風。この会社はどこへ向かっているのか。 ロンドン転勤の打診を受けた私は、メンターに相談し、ついに決断する。着任した私は、ロンドン支社の異様なまでに儲け第一の路線に違和感を憶える。もはや顧客第一を標榜したゴールドマン・サックスは過去のものだった。たび重なる失望、諦念の末、私は自分が愛し、尽くしたこの会社を去る決心を固めることになる。
【出版社コメント】 さらばゴールドマン・サックス。良き社風は消え、カネの亡者が顧客を食い物にする会社に堕してしまった。金融の頂点で見たものは?
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目次 |
【目次】 第1章 「わかりません。でも、すぐに調べます」 第2章 最悪の日々、飛躍の日々
第3章 スプリングボックの着地点 第4章 何かが終わった… 第5章 カジノ・ゴールドマンへ、ようこそ 第6章 大型取引を狩る日々 第7章 ウォール街、深淵をのぞき込む 第8章 顧客には四種類ある… 第9章 「この怪物どもが」 第10章 ロンドンへの栄転 第11章 ロンドン支店は荒野だった
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ジャンル |
経済 > 金融 > 国際金融 > 金融市場・各国金融
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