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著者名 |
齋藤元紀 |
出版社 |
講談社 |
出版年月 |
2015年08月 |
参考価格 |
¥1,980 |
頁数 |
343p |
ISBN |
978-4-06-258608-5 |
内容 |
【要旨情報】 人口減少と高齢化が避けられず、テロと戦争の不安は増大し、知の中核であるはずの大学では人文学が放逐される…日本は未来に光が見えない時代を生きている。尽きせぬ不安の源にまなざしを向ければ、「知」、「ことば」、「いのち」、「戦争」という“四つの危機”がある。日本を代表する12人の哲学者がこれらの危機の本質を照らし、打開策を探る。圧倒的支持を得た連続講義、ここに完全再現!
【e-honおすすめコメント】 本書は、2014年9月から2015年1月にかけて高千穂大学で行われた連続講義を基にしたものである。日本を代表すると言っても過言ではない12名の哲学者たちが、一般の聴衆を前に「現代日本の危機」を提示し、その打開策を探る「哲学からの挑戦」の試みは、大きな反響を呼んだ。本書は、熱のこもった会場の模様を再現することを目指し、ライヴ感あふれる口語体による連続講義として編まれる。編集には、現在注目を集めている気鋭の哲学者があたった。「実学優先」が叫ばれ、「哲学や人文学など不要だ」という暴論まで平気で口にされる現状の中で、「知」の拠点であるはずの大学は、まさしく存亡の危機にある。また、インターネットをはじめとする情報通信技術の発展によって、グローバルな規模でのコミュニケーションは確かに加速したが、逆説的にも、それに比例して「ことば」はただの消費材と化し、思慮ある議論の場は急速に失われつつある。そうして、一見、高度に成熟したように見える社会の背後では、人が生まれて死ぬという「いのち」の事実に対する感性は鈍くなり、世界各地でテロをはじめとする、従来の観念では捉えきれない「戦争」の現実味がかつてなく高まっていることは言うまでもない。本書は、ここに掲げられた「知」、「ことば」、「いのち」、「戦争」という「四つの危機」を正面から取り上げ、立ち向かおうとした哲学者たちによる真剣な格闘の記録である。歴史を振り返れば、哲学はいつも時代の危機と闘う役割を担ってきた。哲学によってしか打破できない危機があり、哲学によってしか切り拓かれない未来がある。その未来の姿は、本書の中で生きた言葉を通して指し示されている。
【出版社商品紹介】 「知」「ことば」「いのち」「戦争」という「四つの危機」を取り上げた哲学者たちの格闘の記録。ライヴ感あふれる講義を完全再現。
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目次 |
【目次】 第1部 知の危機(日本の近代化と啓蒙の意義と課題―人間の心と社会の「成熟」を考える 現代における心の危機―依存症と自律性の喪失
大学の危機と哲学の問い) 第2部 ことばの危機(対話としての哲学の射程―グローバル時代の哲学プラクティス 民主主義の危機と哲学的対話の試み 言葉が開く宇宙―『おくのほそ道』に学ぶ) 第3部 いのちの危機(危機と/の固有性、あるいは危機の形而上学―ハイデガーとジャンケレヴィッチを手がかりに 「世界の終わり」と世代の問題 危機の時代とハイデガー) 第4部 戦争の危機(戦争と戦争のあいだ―サルトルのアンガジュマン思想 アウシュヴィッツ以後の哲学―表象不可能性と生き延びの生 はじまりについて)
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ジャンル |
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