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著者名 |
村瀬信一 |
出版社 |
講談社 |
出版年月 |
2015年11月 |
参考価格 |
¥1,925 |
頁数 |
288p |
ISBN |
978-4-06-258615-3 |
内容 |
【要旨情報】 明治憲法下の制限選挙による不完全な民主主義、昭和期には軍部の暴走を止められなかった無力な議会―。しかし、帝国議会はまた、新たな政治を創ろうと理想を抱いた人々の、営々たる努力の成果でもあった。代議士の苦しい生活と、本会議重視の「読会制」。尾崎行雄、原敬、斎藤隆夫、永井柳太郎らの弁論術。繰り返される放言・失言、そして乱闘…。日本人の「原体験としての議会政治」を見つめなおす。
【e-honおすすめコメント】 明治憲法下の〈日本の国会〉である「帝国議会」の成立から終焉までの歴史をたどり、その光と陰を検証する。一般に「帝国議会」といえば、絶対的な天皇制下での制限選挙による不完全な民主主義、軍部の暴走を止められなかった無力な議会――といったイメージだろう。しかし、第二次世界大戦以前に、アジアの非キリスト教国で憲法と議会制度の定着に成功したのは日本だけであり、その裏には、官民一体となった営々たる近代化の努力があった。また、戦後の国会との連続性の面でも、「二院制」「中選挙区制」や、選挙運動への規制の強さなど共通する特徴をすでに持っていた。そしてなにより、鳩山一郎ら戦後日本を方向づける大きな役割を果たした政治家の多くが、帝国議会に政治家としての原体験をもっていた。本書では、現在の「常任委員会制」と対照的に本会議重視の「読会制」や、選挙の制度と実態、政党の役割、代議士の生活、弁論術と放言・失言の数々などを取り上げ、原敬や斎藤隆夫、尾崎行雄らの事績をみながら、人々が「議会」に理想を抱き、「政治」に熱く心を寄せた時代を描いていく。そして、戦時体制へと向かう帝国議会の限界と、戦後の国会誕生の過程を検証する。「議会政治とは何か」が根源的に問われている現在、その原点を知るための必読の書。
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目次 |
【目次】 序章 そびえ立つ「帝国議会議事堂」 第1章 支える枠組み、定着する慣習
第2章 対峙する政党 第3章 活動する代議士たち 第4章 飛び交う弁論、時に腕力 第5章 彷徨する帝国議会改革論 第6章 走る戦後改革 結章 見られる「国会議事堂」
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ジャンル |
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