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著者名 |
平田雅博 |
出版社 |
講談社 |
出版年月 |
2016年09月 |
参考価格 |
¥1,870 |
頁数 |
272p |
ISBN |
978-4-06-258636-8 |
内容 |
【要旨情報】 「グローバル社会への対応」と称し、多くの親が幼児を英語塾に通わせる―。こうした「英語熱」は、どんな歴史を経てもたらされたのか。五世紀頃にイングランドに出現した言語が、中世にはブリテン諸島に広がり、近代にはインドやアフリカをはじめ、世界を覆うまでの「英語の歴史」。立身のために子どもへの英語教育を熱望したウェールズの親たち、アイルランド人のナショナリズムと英語への抵抗、アフリカでのキリスト教と一体化した「英語帝国主義」。そして、日本の英語教育の始まりと、森有礼の「日本語廃止論」の真相を解明する。
【e-honおすすめコメント】 日本語もまだ覚束ない幼児を英語塾に通わせる親。「グローバル社会」に対応するためと称し、早期英語教育を煽る文科省。こうした「英語熱」はどのような歴史を経てもたらされたのか。英語はいつからこのように世界を覆う言語になったのか。本書でいう「英語の帝国」とは、5世紀頃にイングランドに出現した言語が、ブリテン諸島すなわちウェールズ、スコットランド、アイルランドに広がり、ついで近代には、インドやアフリカ、オーストラリア、アメリカをも含む「ブリテン帝国」へと達し、さらにはそれ以外の文字どおりグローバルな地域に拡大した英語圏を指す。これらの広大な地域は、どのように「英語」と出会い、反発し、受け入れてきたのだろうか。立身のために子どもへの英語教育を熱望したウェールズの親たち、アイルランド人のナショナリズムと英語への抵抗、アフリカでのキリスト教と一体化した「英語帝国主義」など、各地、各時代の英語をめぐる様相を明らかにしていく。そして、日本における英語教育の始まりと、森有礼の「日本語廃止論」の真相とは。現代日本における一見、滑稽でさえある「英語熱」に浮かされた光景は、長い「英語の帝国」の歴史のあちこちに見られた。「英語の帝国」の構築を推進し、そこから利益を得た人びとは、ふつうの親たちを巧妙にこれになびかせるシステムを作っていたのである。こうした過去を見据え、「自己植民地化」を免れて未来を展望するために必読の書。
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目次 |
【目次】 序章 「英語の帝国」とは何か 第1章 「英語は文明への道である」―ウェールズのイングランド化
第2章 ハイランドとローランドの「野蛮」―スコットランドの協調 第3章 最初の「植民地英語」―アイルランドの抵抗 第4章 ブリテン諸島から帝国へ―インドの英語教育 第5章 キリスト教の大義と「共通語」―アフリカでの「英語帝国主義」 第6章 「膨張する円」の中の日本 終章 過去を見据えて未来を展望する
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ジャンル |
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