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著者名 |
根井雅弘 |
出版社 |
講談社 |
出版年月 |
2016年10月 |
参考価格 |
¥1,815 |
頁数 |
264p |
ISBN |
978-4-06-258639-9 |
内容 |
【要旨情報】 二十世紀後半の混沌たる現実は、自然科学や平和、文学が対象のはずの賞を「拡張」させた。大恐慌、世界大戦、東西冷戦、欧州統一、共通通貨…。多くの知性が熱い議論を交わし、相対立する政策が提起される。受賞を後悔したミュルダール、デモ隊に乱入されたフリードマン、投機に足をすくわれたマートンとショールズ…。彼らは何を語り、何を見ようとしなかったのか。半世紀近くにわたる歴史を一気にたどり、将来を展望する。
【e-honおすすめコメント】 ノーベルの遺言にはなかった経済学賞は、1969年に新設され、50年の歴史があります(他の賞は1901年創設)。英語では、The Sveriges Riksbank Prize in Economic Sciences in Memory of Alfred Nobel、つまり「アルフレッド・ノーベル記念スウェーデン国立銀行経済学賞」が正式名称となります。他の賞に倣って、スウェーデンの王立科学アカデミーが受賞者の選考に当たっているので、「ノーベル経済学賞」に見えるが、ノーベル財団は、経済学賞の選考プロセスの中で、Not a Nobel Prizeという項目を立てて注意を喚起しているのです。また、ノーベル経済学賞が、左翼系の経済学者たちを排除しているという意味で「偏向」しているという批判もあります。とはいえ、経済学賞の創設からほぼ半世紀、経済学は科学としても発展してきました。例えば、「期待」をどう経済モデルに組み込むべきか?、「合理的経済人」モデルから「限定合理性」へ、ゲーム理論による数学的分析の精緻化などです。90年代から現在にいたるまで、ノーベル経済学賞はその範囲を広げ、心理学、社会学など周辺領域の優れた研究にも与えられるようになり、総合的人間科学が対象となってきました。本書では、半世紀に亘るノーベル経済学賞の歴史を振り返ることで、現代経済学のエッセンスをわかりやすく紹介します。
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目次 |
【目次】 第1章 百家争鳴のパイオニアたち 1969~1979(もっとも幸福な時代 発展の礎 ほか)
第2章 ケインジアンと自由市場主義者 1980~1989(大恐慌時代に育って ケインジアンたち ほか) 第3章 「非‐経済学」の包摂 1990~1999(新しい分野への評価 金融工学の誕生 ほか) 第4章 「社会科学」への拡大 2000~(予測市場とダークホースの時代 「データ分析」の発展 ほか)
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ジャンル |
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