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著者名 |
沢野雅樹 |
出版社 |
講談社 |
出版年月 |
2016年11月 |
参考価格 |
¥2,200 |
頁数 |
368p |
ISBN |
978-4-06-258641-2 |
内容 |
【要旨情報】 金沢城のヒキガエルがいなくなり、パナマの黄金カエルも死に絶えた。毎年、五万の種が消滅する地球は、オルドビス紀、ペルム紀、三畳紀などの五度の大絶滅を超える「第六の絶滅」へと静かな行進を続けている。五大陸は、人類の欲望と技術によって、二億五千年の時を越えて、また一つになり、「ニュー・パンゲア(超大陸)」となったのである。この超大陸は環境破壊だけでなく、「核の宅配便」までも可能にした。人類は、どうすれば絶滅への歩みを止められるのだろうか?
【e-honおすすめコメント】 この地球は、今まさに絶滅の危機に瀕している──。本書は、この紛れもない事実を直視し、人類の未来を思考しようとするものである。地球という星は、これまで五回にわたる「大絶滅」を経験してきた。そして、多くの専門家たちが警鐘を鳴らしている。現在、地球は六度目の「大絶滅」に突入しつつある、と。ある研究者によれば、毎年5万種の生物が地球上から姿を消している、そんな前代未聞の事態が今まさに進行している。その原因は何か? この問いに答えるために、著者は一見すると無関係な主題に向かっていく。それが「核開発」である。兵器としてのみならず発電のためにも使われる技術を、人間はいかにして生み出し、その現状はどうなっているのか。それを追求していくとき、「ニュー・パンゲア(超大陸)」と呼ばれる状態になった現代世界の姿に突きあたり、まさにその状態こそが「大絶滅」をももたらしているのではないか、という疑念がもたらされる。では、どうすればよいのか? もしも処方箋を求めるなら、われわれは究極の問いに取り組まなければならないだろう。──「人間は人間自身を選別することができるのか? 生きてよい人間と生きなくてよい人間の分断線を引くことが人間にはできるのか?」 もちろん、簡単には答えられない。ことによると、誰にも答えられない問いかもしれない。だからといって現状を黙認すれば、無数の生物が姿を消し、憎悪を抱えたテロリストが生み出され続ける。だからこそ、現実を直視すること。そして、むやみに絶望するのではなく、ただ愚直に思考すること。本書は、前代未聞のテーマに全身全霊を捧げて取り組んだ著者からの、希望に満ちた贈り物である。
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目次 |
【目次】 第1部 第六の絶滅(ニュー・パンゲア 絶滅の考古学―キュヴィエの視線の先にあったもの
第六の絶滅―炭素の意味論) 第2部 第三の実験(プロメテウスの息子たち 核分裂と核融合 レオ・シラードと最終兵器 自然選択と破局の論理) 第3部 世界と未来の対角線(予測と変動 人為選択の経験と可能性 自由市場とその継子―行為における「信」と「不信」の構造 核の宅配便―ドクター・カーンのふしぎな事業)
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ジャンル |
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