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著者名 |
橋本陽介 |
出版社 |
講談社 |
出版年月 |
2017年04月 |
参考価格 |
¥2,035 |
頁数 |
272p |
ISBN |
978-4-06-258650-4 |
内容 |
【要旨情報】 人間だけが物語を語り、物語によって現実を理解する。では、「おもしろい物語」とは、どのように作られているのか。プロップ、バルト、ジュネットらの理論を紹介し、具体的な作品の分析から、その設計図を明らかにする。最もわかりやすいナラトロジーの教科書。
【e-honおすすめコメント】 私たちは常に、物語に囲まれて生きている。小説や漫画などのフィクションが「物語」なのはもちろん、著者によれば、スポーツ中継や日々のニュース、歴史叙述も「物語」だという。では、ここでいう「物語」とは何か。どういう性質をもつものなのか――。これを論じてきた理論が物語論(ナラトロジー)である。動物もコミュニケーションを行えるが、物語を語れるのは人間だけである。その意味では、物語とは、人間の言語活動に特徴的かつ本質的なものである。しかし、「物語」というと、これまでは往々にして、作者の意図や作品の社会的背景、歴史的意味の解釈にのみ、力点がおかれていた。本書でいう「物語論」はそうではなく、言語学や文体論を用いながら、物語そのものの構造を論じ、設計図を分析していく。第一部では、フランス構造主義の物語論を中心に、その理論を紹介し、第二部では、カフカ、田山花袋、ボルヘスから、「シン・ゴジラ」「エヴァンゲリオン」「この世界の片隅に」まで、具体的なテクストを分析し、私たちの現実認識が、物語の仕方によっていることを明らかにしていく。
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目次 |
【目次】 第1部 理論編(「物語」の形態学 物語に流れる「時間」
視点と語り手 日本語の言語習慣 ノンフィクションは「物語」か 物語論への批判) 第2部 分析編(「おもしろい展開」の法則 叙述のスピードと文体 登場人物の内と外 さまざまな語りの構造 「物語」のこれから)
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ジャンル |
文学・ノンフィクション > 選書・ブックレット > 選書・叢書 > 講談社選書メチエ
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