【e-honおすすめコメント】
もう解りました。あなたの腹に巣喰っている大きな鼠の正体が

「もしやあの男――本気だったか」。不可解な呟きを残し、今度は老師の大西泰全が惨殺された。天下の険の懐深く入り込んだ捜査陣はなす術もない。空しく仙石楼に引き揚げた骨董屋の今川、カメラマンの鳥口、そして文士の関口。そこに待っていたのは京極堂による、典座（てんぞ）・桑田常信（くわたじょうしん）の「憑物」落としだった。

【出版社コメント】
世にも奇妙な僧侶の屍。それが全ての始まりおぞましき結界のなかで、次々と無惨に仏弟子たちが殺される。作家・関口らはなす術もない。いったい犯人の動機は何なのか？ついに京極堂が箱根にあらわれる。