【出版社コメント】
新たなる戦いがはじまる。長崎と上海が手を携えて設立された東方交易。だが藤之助と玲奈、交易の道も平坦にあらず。馥郁たる茶葉の香りにも、熾烈な英清両国の暗闘が！？　時代の先をゆく新・幕末小説、お待ちかね第19巻！　悠久の長江をヘダ号の仲間と遡る座光寺藤之助（ざこうじとうのすけ）。茶葉を巡る英清両国の対立は激しく、芳醇な香りの裏に秘伝を狙う茶葉密偵（プラント・ハンター）の暗躍があった。髷（まげ）を切り選んだ交易の道は、新たな戦いの始まりか。帆船レイナ一世号は交易品を満載し、バタビアを出港、帰途に就く。そう、玲奈が帰ってくる！＜文庫書下ろし＞