【出版社コメント】
『しずかな日々』『るり姉』『十二歳』『その青の、その先の、』で大ブレイク。野間児童文学賞、坪田譲治文学賞受賞者が描く、中二、二学期、ふつうの一日。心に温もりが残る短編集。朝は、いとも簡単にやってくる。8時09分、瑞希は決まらない髪型に悩み、10時24分、貴大（たかひろ）は里中さんを好きになる。12時46分、グループ分けで内海があぶれ、12時59分、みちるは嫌いな人にイヤと言えないでいる――。少年少女小説の第一人者の手で描かれた、中二思春期、今しか存在しない輝いた時間。＜解説・名越康文＞　中学生の“椅子取りゲーム”がものすごくリアルに描かれています。ここにいる全員が、僕です。――名越康文（精神科医・「解説」より）