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著者名 |
山下博司 |
出版社 |
講談社 |
出版年月 |
2016年02月 |
参考価格 |
¥814 |
頁数 |
204p |
ISBN |
978-4-06-288354-2 |
内容 |
【要旨情報】 なぜグローバル企業CEOに抜擢されるのか?驚異の二桁暗算術から英語力、議論力まで現代インド人に見るグローバル社会の“常識”。
【e-honおすすめコメント】 近年、ITエンジニアだけでなく、グローバル企業のトップにつくインド人が増えてきました。ソフトバンクの孫正義社長が次期社長に巨額の報酬でヘッドハントしたニケシュ・アローラ氏もインド出身です。ではなぜ、今インド人が引っ張りだこなのでしょうか。「0」の発見国で元来、数字に強く、それがITという現代のニーズとマッチした、英国領だったので英語に強い人が多い、などということもあるでしょう。しかし著者の見立てでは、より深いバックボーンには、インドの「多様性」があるということです。インド人CEOの特色として、トップダウン型ではなく調整型が多いことが挙げられます。多くの人の話に耳を傾け、納得してもらえる答えを出すように努めるのです。これはインドという多言語・多文化複合社会に生きる人びとが生み出した智慧の産物です。インドは国の中に世界のすべての気候と人種と宗教が存在していると言われるほどに多種多様な人びとの集まりです。しかもインド人は非常に自己主張が強く、協力ということができない。「1人のインド人の働きは2人の中国人に勝る。しかし2人、インド人が寄ると1人の中国人にもはるかに及ばない。そして3人のインド人は何の役にも立たない」、そんな自虐ジョークがあるほどです。インド人エリートとは、そんなタフな社会でもまれてきた人びとです。さらに一段高い目標にまでみんなを引っ張って行くためには、自己主張だけでは不十分で、折り合いを付けることが最も大切だ、そんな高い境地が自然と身についているのです。多様な価値観の混在する現代社会でいま必要とされているのは、「対話・融和」的な態度でしょう。これは日本人にもなじみ深い態度ですが、加えてインド人には英語力という「力」があります。グローバルな発進力という点では、やはりインド人に軍配が上がるのではないでしょうか。本書では、グローバル時代の最初の勝ち組と呼ばれるインド人の「力」の秘密を探ります。
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目次 |
【目次】 第1章 インド式教育とインド人の数学力(ラフマーン一家の決断 飛び級と落下傘入学 ほか)
第2章 インド人の言語力と英語能力―インド英語で世界へ(イギリスを上回る英語人口 英語習得による効用と社会的ディバイド ほか) 第3章 自己を貫き通す力―インド人の発信力と交渉力(インド国民は言論の自由を一二〇パーセント行使する インド国民は表現の自由も一二〇パーセント行使する ほか) 第4章 多様性大国の光と影―「個の力」がせめぎ合う国の人間模様(何から何まで揃った国―「オールインワン国家」インド サンダルから原爆まで自力で作る国 ほか) 第5章 混沌を力に―グローバル企業とインド人経営者たち(バングラデシュ出身のエンジニアたち―言語運用力と人心掌握術の片鱗 グーグルの「侍」、ニケーシュ・アローラのソフトバンク入り ほか)
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ジャンル |
新書 > 教養新書 > 教養新書 > 講談社現代新書
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