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著者名 |
近藤正高 |
出版社 |
講談社 |
出版年月 |
2017年03月 |
参考価格 |
¥880 |
頁数 |
228p |
ISBN |
978-4-06-288417-4 |
内容 |
【要旨情報】 差別・暴力・宗教…現代社会の「欺瞞」と彼の「二面性」に迫る。なぜビートたけしは昭和の事件当事者を演じるのか。ドラマ・映画の出演作品を軸に、北野武の半生と戦後ニッポンの変容を重ね合わせた、画期的論考!
【e-honおすすめコメント】 差別・暴力・宗教・科学… 現代社会の「欺瞞」、そして「ビートたけし」と「北野武」の 「二面性」にも迫った、画期的論考! ----- 今年1月、「お笑いBIG3」の一人、ビートたけしが古希を迎えました。もともと漫才師として出発した彼は、本名の北野武名義で 映画監督として活躍すると同時に、俳優としてもドラマ・映画に多く出演し、存在感を示してきました。そこでは、実在する著名人や現実に起こった社会的事件の当事者を 演じたことも少なくありません。たとえば、1968年の出来事と出演したドラマを重ねると、こんな感じになります。・2月、ビートたけし(A)が静岡県で暴力団員を殺害後、寸又峡の旅館に立て籠もる ・12月、ビートたけし(B)が東京・府中市で現金輸送車を乗っ取る ・なお、この強奪現場と塀を挟んで向こう側の府中刑務所には、強姦致傷事件でビートたけし(C)が服役していた もちろん、実際には、(A)=金嬉老、(B)=3億円事件の犯人、(C)=大久保清 となるわけですが、これら以外にも、たけしは東条英機、田岡一雄、千石剛賢、エホバの証人輸血拒否事件で死亡した男児の父親、豊田商事会長刺殺事件の 犯人など、実に多くの人物を演じてきました。以上の作品では、宗教・暴力・差別など、日本の社会ではタブーとされがちな テーマが取り上げられています。そこで本書では、出演したドラマ・映画作品を補助線としつつ、彼の半生や二面性について、戦後ニッポンの変容を重ね合わせながら論考します。これまでにないたけし論、日本社会論として一気読み必至の一冊! ----- ◆本書のおもな内容◆ 序 章 たけしの演じた人物で年表をつくってみた 第1章 母親の喪失――大久保清と北野武を分けたもの 第2章 差別と暴力――金嬉老・三億円事件・写真週刊誌 第3章 宗教と科学――イエスの方舟・エホバの証人・バイク事故 終 章 戦後ニッポンに内在する二面性と欺瞞
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目次 |
【目次】 序章 たけしの演じた人物で年表をつくってみた(たけしの育った風景を求めて 大石内蔵助から立川談志まで ほか)
第1章 母親の喪失―大久保清と北野武を分けたもの(大久保清事件 たけし起用への反対意見 ほか) 第2章 差別と暴力―金嬉老・三億円事件・写真週刊誌(自ら望んだ役 金嬉老の五日間 ほか) 第3章 宗教と科学―イエスの方舟・エホバの証人・バイク事故(「おまえらの面倒は一生見る」 千石のおっさんはオレに似ている ほか) 終章 戦後ニッポンに内在する二面性と欺瞞(病床で口にしたある人物の名前 新宿で二人はすれ違ったのか? ほか)
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