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著者名 |
徳富蘇峰 |
出版社 |
講談社 |
出版年月 |
2015年06月 |
参考価格 |
¥1,353 |
頁数 |
440p |
ISBN |
978-4-06-292300-2 |
内容 |
【要旨情報】 明治・大正・昭和を通じた大言論人、徳富蘇峰が、終戦三日目から書き残した膨大な日記を発掘。戦犯容疑のため蟄居しながら綴り、『頑蘇夢物語』と命名した日記には、戦争に超然としていた昭和天皇への厳しい言葉、東條・近衛ら元首相批判と大戦を見誤った悔悟の思いを告白。率直な天皇批判のため、公開が憚られた重要史料の封印を解く。
【e-honおすすめコメント】 明治・大正・昭和を通じ活躍した言論人、徳富蘇峰が、終戦直後から書き残していた膨大な日記を発掘。戦争中、大日本言論報国会会長として戦意を煽ったと戦犯容疑のため自宅に蟄居しながら綴り、『頑蘇夢物語』と自ら命名した日記には、無条件降伏への憤り、昭和天皇への苦言から東條英機、近衛文麿ら元首相らへの批判と大戦の行方を見誤った悔悟の思いが明かされている。この日記が戦後60年以上も蘇峰直系の孫、徳富敬太郎氏によって密かに保管され、封印されてきたのはなぜか。それは敗戦の責任について、蘇峰の昭和天皇へのラディカルな批判がこの日記にこめられていたからだ。蘇峰は日露戦争と比較し、「この戦争」には「戦争に一貫したる意思の無きこと」「全く統帥力無きこと」が明白であるとし、「我が大東亜戦争は、誰が主宰したか。それは申すまでもなく、大元帥陛下であることは多言を俟たぬ。しかも恐れながら今上陛下の御親裁と明治天皇の御親裁とは、名においては一であるが、実においては全く別物である」と痛烈に批判。そして単刀直入に「極めて端的に申し上げれば、今上陛下は戦争の上に超然としていましたことが、明治天皇の御実践遊ばされた御先例と異なりたる道を御執り遊ばされたることが、この戦争の中心点を欠いたる主なる原因であった」と結論づけたのである。昭和天皇在位中には公開を憚られた内容が、戦後60年以上を経て明らかにされ、敗戦をめぐる議論を巻き起こした注目の書を改めて世に問う。原本:『徳富蘇峰 終戦後日記――『頑蘇夢物語』』講談社 2006年
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目次 |
【目次】 『頑蘇夢物語』1巻(敗戦空気濃化と予 陛下の玉音を謹聴して ほか)
『頑蘇夢物語』2巻(戦争犯罪者と戦争挑発者 駐日米国大使と会見の顛末 ほか) 『頑蘇夢物語』3巻(日本軍人と降伏 陛下のマ元帥御訪問まで ほか) 『頑蘇夢物語』4巻(更にまた『此頃十首』 マッカーサーの手、宮内省に及ぶ ほか) 『頑蘇夢物語』5巻(首相東條と予 戦争犯罪容疑者裁判において弁護人たるべき牧野良三氏に依嘱せるについて松山常次郎氏に宛てたる書翰 ほか)
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ジャンル |
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