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著者名 |
橋場弦 |
出版社 |
講談社 |
出版年月 |
2016年01月 |
参考価格 |
¥1,221 |
頁数 |
288p |
ISBN |
978-4-06-292345-3 |
内容 |
【要旨情報】 現在の民主主義の源流は、二五〇〇年前のアテネにある。独裁者の出現を最も警戒した市民は、試行錯誤を重ねて徹底した直接民主政を創り上げた。民会で苛酷な罰を受けたペルシア戦争の英雄、ミルティアデス。ソクラテス、プラトンの民衆裁判への敵意と侮蔑。時に理想視され、あるいは衆愚政として否定された「参加と責任のシステム」の実態を描く。
【e-honおすすめコメント】 現在の「民主主義」の源流の一つが、古代ギリシア、なかでもアテネの民主政に求められることは、だれしも否定できないだろう。支配者と被支配者の区別を消滅させるほどに徹底した民主政治のしくみを、2500年も以前のギリシア人はどのように創り上げたのか。そして、200年近くもの間、市民たちはどんな思いでそれを担い、守っていこうとしたのか。ペルシア戦争の英雄でありながら、被告人として民会に引きずり出され、苛酷な罰を受けて悲惨な最期を迎えた将軍、ミルティアデス。アテネ民主政の最大の指導者、ペリクレスの計数能力と家政術と公共事業。ソクラテス、プラトンの民衆裁判への敵意と侮蔑……。民会・評議会・弾劾裁判・陶片追放など、「参加と責任のシステム」のしくみを詳細に検討しながら、試行錯誤を重ねてきた人々の歩みをたどり、時に無邪気に理想視され、あるいは衆愚政として否定されるアテネ民主政の実態を平易に描く。ペリクレスが理想とした民主政とは、たんなる国家制度ではなく、ひとつの生活様式だった。そこではどの市民も民主政への参加を期待され、政治生活に参加しない者は無能な市民と見なされたという。「民主主義」とは何か、「政治」にいかに参加するかが問われる現在、その源流へさかのぼって考える恰好の書。朝日新聞「論壇時評」(2015年6月25日付)で取り上げた高橋源一郎氏が推薦。[原本:「丘のうえの民主政」1997年、東京大学出版会刊]
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目次 |
【目次】 第1章 マラトンの英雄とその死 第2章 指導者の栄光と苦悩
第3章 参加と責任のシステム 第4章 迷走するアテネ 第5章 民主政の再生 第6章 たそがれ
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ジャンル |
文庫 > 学術・教養文庫 > 学術・教養文庫 > 講談社学術文庫
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