佐藤一斎−克己の思想 講談社学術文庫*再発見日本の哲学
実際の店頭在庫とは異なることがございます。ご来店の際は事前にお電話にてお問い合わせください。
著者名 |
栗原剛 |
出版社 |
講談社 |
出版年月 |
2016年12月 |
参考価格 |
¥1,155 |
頁数 |
312p |
ISBN |
978-4-06-292397-2 |
内容 |
【要旨情報】 昌平黌の儒官として、江戸幕府の文教の中枢を担った佐藤一斎が、四十二歳で書き始め八十三歳まで書き継いだ主著『言志四録』。その思想を細部まで詳細に読み解くことで見えてくるものとは?かの西郷隆盛がこの著作に心酔したのはなぜか?幕末にありながら、立志・自己の独立を語り、近代日本の思想的基盤を用意した思考の真髄を描き尽くす!
【e-honおすすめコメント】 佐藤一斎は、幕末に生きた儒学者である。幕府直轄の学問所、昌平黌の儒官として活躍した。それだけでは、幕末の官製の思想家ということになってしまうだろう。しかし、彼の思想には、日本の近代化、明治維新の原動力となるエネルギーがそなわっていた。西郷隆盛が、彼の主著『言志四録』を抜萃して、つねに手元においたことからも、それはうかがい知ることができる。佐藤一斎の思想を探究することは、また、西郷隆盛の思想を知ることでもあるのだ。『言志四録』は、現代においても、根強い人気を誇る。ここから、企業人としての処世を学ぶ経営者も多い。そのような人気をよぶ元となった、彼に思想の本質とは何か? 本書は、西郷隆盛の思想をも含め、そこに焦点を当てた、ほとんど唯一といっていい一般書である。一斎は、儒学者でありながら、同時に、幕末に生きた一人の武士として、自己の独立を説いた。士は独立自信を貴ぶ。士はまさに己に在る者をたのむべし。志・学・独立というものを、純粋に追求したその思想は、近代日本の通奏低音として、今に響いている。一斎の言葉を、たんなる処世術としてではなく、日本の哲学として、繊細に、かつ怜悧に読み解いた、記念碑的力作。
>> もっと見る
<< 閉じる
|
目次 |
【目次】 序論―真の自己とは何か 第1章 立志と学
第2章 学の理論―天、仮己、真己 第3章 学を実践する場面―なぜ静坐するのか 第4章 心の霊光への道のり(一)―欲を慎み、口を慎む 第5章 心の霊光への道のり(二)―行から心へ 第6章 独立する自己 第7章 死を畏れざる理―運命論と死生観 補章 西郷南洲と佐藤一斎
>> もっと見る
<< 閉じる
|
ジャンル |
文庫 > 学術・教養文庫 > 学術・教養文庫 > 講談社学術文庫
|
※e-honは、株式会社トーハンが運営するオンライン書店です。
インターネットで注文した書籍を、宅配または三省堂書店の各店舗で受け取れます。
ご利用にあたっては、e-hon会員登録が必要です。