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著者名 |
田中仙堂 |
出版社 |
講談社 |
出版年月 |
2017年05月 |
参考価格 |
¥1,287 |
頁数 |
376p |
ISBN |
978-4-06-292427-6 |
内容 |
【要旨情報】 明治の日本美術界の指導者、岡倉天心が英語で著し、一九〇六年にアメリカで刊行した『茶の本』は、茶道のみならず日本人の美意識を西洋に啓蒙した代表作である。列強が世界を植民地化していく中で、天心が語る東洋の精神とは―現代茶道の第一線を担う著者が邦訳し、解説する。“最終章”から読むからわかりやすい、世界と向き合う現代人へのエール。
【e-honおすすめコメント】 『茶の本』は、茶道を通じて日本の文化の真髄を西洋に広めるために、岡倉天心が英語で著し、1906年にニューヨークで刊行された。東洋の伝統的精神文化を説く文明論として、『東洋の理想』『日本の覚醒』とならぶ天心の代表作である『茶の本』は、茶に関する名著というだけでなく、茶道を嗜まない人々にも、日本文化の美意識を伝えるものとして読み継がれており、学術文庫でも桶谷秀昭氏の訳でロングセラーになっている。本書は、本年、大日本茶道学会の会長に就任した著者が、この天心の名著『茶の本』の新しい日本語訳と、それに対する解説を試みたものである。とかく難解といわれる『茶の本』を、現代の茶道の実践者であり、芸術社会学者として大学の教壇にも立つ著者が、わかりやすく読み解いていく。『茶の本』の難しさは、100年前の西洋人に向けて書かれていること、英語によるレトリックを駆使した文体などにあるが、もう一つは、巻頭から茶道の本質や哲学、道教とのつながりなど、思想的な議論に踏み込んでいることが上げられる。そこで本書は、『茶の本』の最終章から遡って読むという工夫をしている。第一章から読み始めるより、最終・第七章の「茶人」、第六章の「花」という具体的なことに言及する章から読み始めるのが親しみやすく、また後ろの章の内容を先に知って読むと、天心が前の章で用意した伏線に気がつく…というわけである。なお、本書は、大日本茶道学会の研究誌、月刊「茶道の研究」に6年間にわたって連載された「『茶の本』入門一歩前」を加筆・修正のうえ、1冊にまとめたものである。
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目次 |
【目次】 1 最終章 茶人たち 2 第六章 花
3 第五章 芸術鑑賞 4 第四章 茶室 5 第三章 道家思想と禅道 6 第二章 茶の流派 7 第一章 人間性を盛る一碗
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ジャンル |
文庫 > 学術・教養文庫 > 学術・教養文庫 > 講談社学術文庫
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