著者名 | 平田オリザ |
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出版社 | 講談社 |
出版年月 | 2020年03月 |
参考価格 | ¥946 |
頁数 | 256p |
ISBN | 978-4-06-519098-2 |
内容 |
【e-honおすすめコメント】 将来必要な能力って何だろう?子どもたちの文章読解能力は本当に「危機的」なの?未来の大学入試とは?英語教育は必要?そもそも日本人の大多数が、ネイティブと同じ発音をする必要があるのか?・・・教育とは、わからない未来を予想して、あるいは来るべき未来社会を予想して、「子どもたちに生きるための能力を授ける」という、いささか無謀な行為である。それでも20世紀前半くらいまでは、その予想は、ある程度可能だったかもしれない。たとえば自分の息子が、自分のあとを継いで漁師になることが確実にわかっていれば、その子には、船の動かし方、釣り具や網の整備の仕方、天候の予測のための知識、万が一の時の泳ぎ方といったことを教えておけばよかった。しかし、いま私たちが直面し知ているのは、おおよそ以下のような問題である。■まず、その子が、どんな職業に就くかまったく予想できない。■たとえ親が子どもを漁師にしたいと考えても、そもそも22世紀に漁師という仕事があるかどうかがわからない。■さらに、たとえ漁師という仕事が生き残ったとしても、そこで必要とされる能力について予想がつかない。■それは、漁業ロボットを操作する能力かもしれない。漁から販売までを一元化し、六次産業化していくコーディネート力かもしれない。あるいは、養殖の技術や遺伝子組み換えについての研究こそが、漁師の本分となるかもしれない。■私が暮らす兵庫県豊岡市の隣町、カニ漁で有名な香美町では、多くのインドネシア人が漁業実習生として漁に携わっている。もしかすると、これからの漁師に必要な能力はインドネシア語の習得や、イスラムの習慣への習熟かもしれない。・・・本書の中で、私は「教育」について考えていきたいと思う。2020年の大学入試改革など、教育の大きな転換期を前に、私のこれまでの考えを、ひとつにまとめて記しておくのも、本書の狙いの一つである。・・ |
目次 |
【目次】 序章 未来の漁師に必要な能力は何か? 第1章 未来の大学入試(一) >> もっと見る
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ジャンル | 新書 > 教養新書 > 教養新書 > 講談社現代新書 |
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