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著者名 |
野村克也 |
出版社 |
星海社 |
出版年月 |
2021年01月 |
参考価格 |
¥1,100 |
頁数 |
176p |
ISBN |
978-4-06-522224-9 |
内容 |
【要旨情報】 野村克也が死の直前に吐露した男の弱さとは、老いとは―。プロ野球テスト生として南海ホークスへ入団以来、選手として、そして監督として輝かしい頂点を極めた不世出の男、野村克也。しかし最愛の妻を失い、生きることへの意志を喪った彼は、やるせない孤独に包まれた「弱い男」だった。本書は、貧困を極めた自らの幼少時代や妻・沙知代との、そして息子・克則との赤裸々な回顧であり、死の直前に自らの「弱さ」と真正面から向き合った、いわば「最後のぼやき」である。「弱さ」を抱え続けてきた人間だからこその「強さ」がにじみ出る野村克也のラストメッセージを、老いや死と向き合うすべての方々へ届けたい。
【出版社コメント】 本書の企画は、「男の弱さ」をテーマに野村克也さんへインタビューすることから始まりました。インタビューを開始したのは、2019年12月。野村さんが最愛のひと・沙知代さんを亡くされてからすでに3年が経過していました。人生の先達として「男の弱さ」とは何か、そしてその弱さを抱えてなお生き続けるにはどうすればよいのか、その人生を振り返りながら野村さんにご指南いただく本を刊行するべく臨んだインタビューでした。(中略)野村さんが人生で噛みしめてきた「男の弱さ」を語っていただくばかりのインタビューは、2020年の1月へ続きました。ついに生きることへの希望を一言も口にされないまま、野村さんの幼少から現在への振り返りは終わってしまい、インタビューはそこで一区切りとなりました。そして2020年2月11日、野村克也さんがご逝去されました。抜け殻のような野村さんと向かい合いながらも、こんなにもすぐに亡くなられてしまうとは思っていませんでした。生きることへの希望を考える最後のインタビューに臨むことで、本書の取材は完了するはずでした。残されたのは、悲観的で諦観に満ちた言葉だけ。 救いようのない酷薄な死の直前の述懐のみを手に、一度は出版を断念することも検討しました。しかし、野村さんが己の弱さを噛みしめて口にされた言葉の数々は、「老い」「孤独」「弱さ」に向き合って野村さんが生きてきた軌跡であることに間違いありません。10時間に及ぶ貴重な音源を秘蔵にしてはならないとの思いから再度の書籍化を目指しました。逝去から一年という時間が経過してしまいましたが、野村さんの事務所のご協力があって本書の刊行に至りました。野村克也さんの死の直前の言葉が、本書には赤裸々に綴られています。人生の終幕に抱えていた「男の弱さ」の耐え難き重さの一片を、読者のみなさまに受け取っていただけることを願ってやみません。
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目次 |
【目次】 第1章 私は弱い(沙知代が逝ってからの空虚な日々 町でいちばんの極貧家庭に生まれて… ほか)
第2章 母は強い(3歳のときに父が亡くなり、母は戦争未亡人に 苦労がたたって二度もがんになった母 ほか) 第3章 父は弱い(「克則が誘拐された?」 ほか) 第4章 妻は強い(沙知代との出会い 「なんとかなるわよ」は勇気の出る魔法の言葉 ほか) 第5章 老人は弱い(2020年正月、何もない普通の日々 人間は理想をなくしたときに老いるのだ ほか)
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ジャンル |
新書 > 教養新書 > 教養新書 > 星海社新書
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