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著者名 |
ポール・ド・マン |
出版社 |
講談社 |
出版年月 |
2022年12月 |
参考価格 |
¥2,200 |
頁数 |
576p |
ISBN |
978-4-06-530227-9 |
内容 |
【要旨情報】 ポール・ド・マン(一九一九‐八三年)の主著、堂々の全訳!イェール学派の領袖として、文学批評のみならず、哲学・思想全般に深い影響を与え続けてきたド・マンが生前に公刊した著作はわずか二冊。文字どおりの主著である本書は、具体的な作品を題材にして「読む」という深淵なる営みの真髄を読む者に教える、二〇世紀が生んだ不滅の金字塔である。
【出版社コメント】 批評界に大きな衝撃を与えるとともに、文学批評はもちろん、哲学・思想の領域にも深い影響を与えた巨人ポール・ド・マン(1919-83年)。ド・マンを領袖とする「イェール学派」は、第一世代に属するハロルド・ブルーム、ジェフリー・H・ハートマン、J・ヒリス・ミラー、第二世代に属するバーバラ・ジョンソン、ショシャナ・フェルマンの名とともに無数の輝かしい成果をあげてきた。その原点に位置するのが本書『読むことのアレゴリー』(1979年)であり、そこで全面的に展開されたド・マンの「脱構築批評」は文字どおり世界を震撼させた。本書の一貫した主題は、言語の「比喩性」の観点から「読むこと」の本質を考察することにある。テクストに普遍的=不変的な意味を見出そうとする「字義性」に基づく発想をド・マンは虚妄として暴き出す。その帰結として高らかに宣言されるのが、言語はすべて比喩的である、というテーゼにほかならなかった。つまり、言語は絶えず自身とずれていく。それゆえ、語りは決定的な終結を迎えることに必ず失敗し、コミュニケーションはディスコミュニケーションとなる。例えば、アメリカのテレビドラマ『All in the Family』の一話で靴紐の結び方を聞かれた男が口にする「What’s the difference?」という言葉に見られるように、言語は常に「字義どおりの意味(literal meaning)」と「比喩的な意味(figurative meaning)」のあいだで宙吊りになり、意味の決定不可能性に直面するわけである。本書は、このことをルソー、ニーチェ、リルケ、プルーストにも見出される本質的な特性として示し、それらのテクストがみずからを脱構築し、さまざまな内部矛盾を遂行してしまうさまを鮮やかに浮かび上がらせる。ド・マンの主著にして現代批評理論・現代思想の領域に聳え立つ一大金字塔──その定評ある明快な日本語訳を文庫版で手にできる快楽がここに生まれた。
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目次 |
【目次】 第1部 修辞(学)(記号学と修辞学 文彩(リルケ)
読むこと(プルースト) 生成と系譜(ニーチェ) 文彩のレトリック(ニーチェ) 説得のレトリック(ニーチェ)) 第2部 ルソー(隠喩(『第二論文』) 自己(『ピュグマリオン』) アレゴリー(『ジュリ』) 読むことのアレゴリー(『サヴォワの助任司祭の信仰告白』) 約束(『社会契約論』) 言い訳(『告白』))
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ジャンル |
文庫 > 学術・教養文庫 > 学術・教養文庫 > 講談社学術文庫
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