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著者名 |
伊澤理江 |
出版社 |
講談社 |
出版年月 |
2022年12月 |
参考価格 |
¥1,980 |
頁数 |
288p |
ISBN |
978-4-06-530495-2 |
内容 |
【要旨情報】 日本の重大海難史上、まれに見る未解決事件。その驚くべき「真実」。2008年、太平洋上で碇泊中の中型漁船が突如として沈没、17名もの犠牲者を出した。沈みようがない状況でなぜ悲劇は起こったのか?ジャーナリストが海のミステリーに挑む。
【出版社コメント】 その船は突然、深海へ消えた。沈みようがない状況で――。 本書は実話であり、同時にミステリーでもある。 2008年、太平洋上で碇泊中の中型漁船が突如として沈没、17名もの犠牲者を出した。波は高かったものの、さほど荒れていたわけでもなく、碇泊にもっとも適したパラアンカーを使っていた。なにより、事故の寸前まで漁船員たちに危機感はなく、彼らは束の間の休息を楽しんでいた。周辺には僚船が複数いたにもかかわらず、この船――第58寿和丸――だけが転覆し、沈んだのだった。 生存者の証言によれば、船から投げ出された彼らは、船から流出したと思われる油まみれの海を無我夢中で泳ぎ、九死に一生を得た。ところが、事故から3年もたって公表された調査報告書では、船から漏れ出たとされる油はごく少量とされ、船員の杜撰な管理と当日偶然に発生した「大波」とによって船は転覆・沈没したと決めつけられたのだった。「二度の衝撃を感じた」という生存者たちの証言も考慮されることはなく、5000メートル以上の深海に沈んだ船の調査も早々に実現への道が閉ざされた。こうして、真相究明を求める残された関係者の期待も空しく、事件は「未解決」のまま時が流れた。 なぜ、沈みようがない状況下で悲劇は起こったのか。調査報告書はなぜ、生存者の声を無視した形で公表されたのか。 ふとしたことから、この忘れ去られた事件について知った、一人のジャーナリストが、ゆっくり時間をかけて調べていくうちに、「点」と「点」が、少しずつつながっていく。そして、事件の全体像が少しずつ明らかになっていく。 彼女が描く「驚愕の真相」とは、はたして・・・・・・。
【文学賞情報】 2023年71回日本エッセイスト・クラブ賞受賞 2023年54回大宅壮一ノンフィクション賞受賞 2023年45回講談社本田靖春ノンフィクション賞(旧・講談社ノンフィクション賞)受賞
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目次 |
【目次】 転覆 救助
不帰の17人 原因不明 事故調査 遺族 報告書 解けぬ謎 黒い海 潜水艦の男 花を奉る 希望
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ジャンル |
社会学 > 社会学 > 社会問題各論 > 事故・災害
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