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著者名 |
柳田國男 |
出版社 |
講談社 |
出版年月 |
2023年08月 |
参考価格 |
¥1,386 |
頁数 |
344p |
ISBN |
978-4-06-532531-5 |
内容 |
【要旨情報】 平地人を戦慄せしめよ/此書は現在の事実なり―高らかな挑発の言のもと、柳田はいったい何を企てたか。ザシキワラシ、オシラサマや河童たちが躍る不思議な世界を描く本書は、しかし読む者をして「叙情豊かな日本人の原風景」といった郷愁にただひたることを許さない。民俗学を創始した記念碑的作品の真価がわかる、平易な訳文と懇切な注釈の全訳注。
【出版社コメント】 全部読まなければ、この本のすごさはわからない!日本民俗学の創始者である柳田の原点にして代表作には、いったい何が論じられ、企てられたのか。「平地人を戦慄せしめよ」という高らかな宣言に込められたものとは何か。「ザシキワラシ、オシラサマや河童たちが躍る不思議な世界」「叙情豊かな日本人の原風景」という本書がまとってきたイメージの奥にある真価を読み取るための、懇切な解説つき全文現代語訳。
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目次 |
【目次】 平地人を戦慄せしめよ 遠野郷は山々にて取囲まれたる平地なり
山々の奥には山人住めり 奥山に入り茸を採るとて小屋を掛け宿りてありしに 部落には必ず一戸の旧家ありてオクナイサマと云ふ神を祀る 旧家にはザシキワラシと云ふ神の住みたまふ家少なからず ふと裏口の方より足音して来る者あるを見れば亡くなりし老女なり 村々の旧家を大同と云ふは大同元年に甲斐国より移り来たる家なればかく云ふ 早地峯より出でて東北の方宮古の海に流れ入る川を閉伊川と云ふ 遠野郷の民家の子女にして異人にさらはれて行く者年々多くあり 猿の経立御犬の経立は恐ろしきものなり 驚きて見れば猿の経立なり 死助の山にカツコ花あり遠野郷にても珍しと云ふ花なり 閉伊川の流には淵多く恐ろしき伝説少なからず 川には河童多く住めり猿ケ石川殊に多し 和野村の嘉兵衛爺雉子小屋に入りて雉子を待ちしに 山中の不思議なる家をマヨヒガと云ふ 阿倍貞任に関する伝説は此外にも多し 娘此馬を愛して夜になれば厩舎に行きて寝ね終に馬と夫婦に成れり カクラサマの木像は遠野郷のうちに数多あり〔ほか〕
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ジャンル |
文庫 > 学術・教養文庫 > 学術・教養文庫 > 講談社学術文庫
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