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著者名 |
NHKメルトダウン取材班 |
出版社 |
講談社 |
出版年月 |
2024年02月 |
参考価格 |
¥1,815 |
頁数 |
640p |
ISBN |
978-4-06-532818-7 |
内容 |
【要旨情報】 日本を救ったとされる、吉田所長ら東電作業員たちの決死の復旧作業だが、本当に事故の進展を食い止めたのだろうか?13年にわたって1500人以上を取材して判明した真実は、想像を絶するものだった。危機を救ったと思われた海水注入は原子炉に殆ど届かず、失敗と思われた作業で最悪の事態が免れていた。
【出版社コメント】 東日本壊滅はなぜ免れたのか? 取材期間10年、1500人以上の関係者取材で浮かび上がった衝撃的な事故の真相。他の追随を許さない圧倒的な情報量と貴重な写真資料を収録した、第一級のノンフィクションがついに文庫化。ドキュメント編は、事故発生の経過を緊張感溢れる迫真の筆致で描く思いも寄らない真相が次々明らかに真相1 吉田所長の英断「海水注入」はほとんど原子炉に届かなかった真相2 1号機で唯一残された冷却装置は40年間にわたり「封印」されてきた真相3 原子炉を救う減圧装置には、高温高圧になると動作しにくくなる弱点があった真相4 2号機の消防注水の失敗が皮肉にもメルトダウンの進行を遅らさせて「最悪の事態」を防いだ真相5 巨大な津波に備えて、津波対策に着手していた原発があった東日本壊滅が避けられたのは偶然の産物だった!?極限の危機。核の暴走を食い止めようと、吉田所長らは、爆発や被ばくの恐怖と闘いながら決死の覚悟で現場にとどまり、知恵を絞り出して、原子炉に水を入れ続けた。幸いにして、格納容器の爆発は免れた。当時の政府のシミュレーションでは、最悪の場合、福島第一原発の半径170キロ圏内がチェルノブイリ事故の強制移住基準に達し、半径250キロ圏内が、住民が移住を希望した場合には認めるべき汚染地域になるとされた。半径250キロとは、北は岩手県盛岡市、南は横浜市に至る。東京を含む東日本3000万人が退避を強いられ、これらの地域が自然放射線レベルに戻るには、数十年かかると予測されていた。10年にわたる取材で、この最悪シナリオが回避されたのは、消防注水の失敗や格納容器のつなぎ目の隙間から圧が抜けたりといった幾つかの偶然が重なった公算が強い。この事故では、当初考えられていた事故像が新たに発見された事実や知見によって、どんでん返しのように変わった例は枚挙に暇がない。この極限の危機において、人間は核を制御できていなかった。それが「真実」である
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目次 |
【目次】 第1章 なぜイソコン停止は見過ごされたのか? 第2章 なぜイソコンは40年間動いていなかったのか?
第3章 歴史から学ぶアメリカ、学ばない日本 第4章 ベントはなぜかくも遅れたのか? 第5章 吉田所長が遺した「謎の言葉」ベントは本当に成功したのか? 第6章 冷却の死角 第7章 1号機 届かなかった海水注入 第8章 検証 東電テレビ会議AIが解き明かす吉田所長の「極限の疲労」 第9章 巨大津波への備えは本当にできなかったのか? 第10章 緊急時の減圧装置が働かなかったのはなぜか? 第11章 吉田たちを追い詰めた「2号機」の原子炉で起きていた“想定外の事態” 第12章 最悪を免れたはずの3号機原子炉で起きていたもうひとつの“想定外の事態” 第13章 残された最大の謎 1号機はなぜ破壊を免れたのか? エピローグ 途上の「真実」
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ジャンル |
文庫 > 文芸・総合文庫 > 文芸・総合文庫 > 講談社文庫
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