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著者名 |
久坂部羊 |
出版社 |
講談社 |
出版年月 |
2023年10月 |
参考価格 |
¥1,012 |
頁数 |
240p |
ISBN |
978-4-06-533693-9 |
内容 |
【要旨情報】 誰も書かなかった新しい「老い方」の教科書。誰もが初心者。大事なのは予習です。老いの現実を知る。医療への幻想を捨てる。健康情報に踊らされない。あきらめが幸せを生む。直球勝負の老い方指南!
【出版社コメント】 老いればさまざまな面で、肉体的および機能的な劣化が進みます。目が見えにくくなり、耳が遠くなり、もの忘れがひどくなり、人の名前が出てこなくなり、指示代名詞ばかり口にするようになり、動きがノロくなって、鈍くさくなり、力がなくなり、ヨタヨタするようになります。イヤなことばかり書きましたが、これが老いるということ、すなわち長生きということです。にもかかわらず、長生きを求める人が多いのはなぜなのか。それは生物としての人間の本能であり、長生きをすればいいこともいっぱいあるからでしょう。世の中にはそれを肯定する言説や情報があふれています。曰く、「八十歳からの幸福論」「すばらしき九十歳」「人生百年!」「いつまでも元気で自分らしく」「介護いらず医者いらず」等々。そのことに私は危惧を深めます。そんな絵空事で安心していてよいのかと。思い浮かぶのが、パスカルの言葉です。 我々は絶壁が見えないようにするため、何か目を遮るものを前方に置いた後、安心して絶壁のほうに走っているのである。下手に老いて苦しんでいる人は、だいたい油断している人です。浮かれた情報に乗せられ、現実を見ずに明るく気楽で前向きな言葉を信じた人たちです。上手に老いて穏やかにすごしている人は、ある種の達観を抱いています。決していつまでも元気を目指して頑張っている人ではありません。いつまでも元気にこだわると、いずれ敗北の憂き目を見るのは明らかです。老いれば機能が劣化する分、あくせくすることが減ります。あくせくしても仕方がないし、それで得られることもたいしたものではないとわかりますから。そういう智恵が達観に通じるように思います。多くの高齢者に接してきて、上手に楽に老いている人、下手に苦しく老いている人を見ていると、初体験の「老い」を失敗しない方法はあるような気がします。それをみなさんといっしょに見ていきたいと思います。第一章 老いの不思議世界第二章 手強い認知症高齢者たち第三章 認知症にだけはなりたくない人へ第四章 医療幻想は不幸のもと第五章 新しいがんの対処法第六章 「死」を先取りして考える第七章 甘い誘惑の罠第八章 これからどう老いればいいのか
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目次 |
【目次】 第1章 老いの不思議世界 第2章 手強い認知症高齢者たち
第3章 認知症にだけはなりたくない人へ 第4章 医療幻想は不幸のもと 第5章 新しいがんの対処法 第6章 “死”を先取りして考える 第7章 甘い誘惑の罠 第8章 これからどう老いればいいのか
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ジャンル |
新書 > 教養新書 > 教養新書 > 講談社現代新書
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