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著者名 |
鷲田清一 |
出版社 |
講談社 |
出版年月 |
2024年01月 |
参考価格 |
¥3,300 |
頁数 |
576p |
ISBN |
978-4-06-534272-5 |
内容 |
【要旨情報】 「わたしのもの」とはなんだろうか?主体、存在、そして所有…。著者の重ねる省察は、西欧近代的思惟が形成してきた「鉄のトライアングル」の拘束からわれわれを解き放つ!
【出版社コメント】 主体と存在、そして所有。著者の重ねる省察は、われわれを西欧近代的思惟が形成してきた「鉄のトライアングル」の拘束から解き放つ!「ほかならぬこのわたし」がその身体を労して獲得したものなのだから「これはわたしのものだ」。まことにもっともな話に思われる。しかし、そこには眼には見えない飛躍があるのではないか……? ロックほか西欧近代の哲学者らによる《所有》の基礎づけの試みから始め、譲渡の可能性が譲渡不可能なものを生みだすというヘーゲルのアクロバティックな議論までを著者は綿密に検討する。そこで少なくともあきらかにできたのは、「所有権(プロパティ)」が市民一人ひとりの自由を擁護し、防禦する最終的な概念として機能しつつも、しかしその概念を過剰適用すれば逆にそうした個人の自由を損ない、破壊しもするということ。そのかぎりで「所有権」はわたしたちにとって「危うい防具」だという根源的な事実である。主体と存在、そして所有。著者の重ねる省察は、われわれを西欧近代的思惟が形成してきた「鉄のトライアングル」の拘束から解き放ち、未来における「手放す自由、分ける責任」を展望する。
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目次 |
【目次】 だれのもの? 所有と固有
ロックの問題提示 所有と労働 糧と労働 身体という生地 法と慣行 関係の力学 所有権とそのあらかじめの剥奪 所有と譲渡可能性 人格と身体の連帯性の破棄 演戯と所有 所有をめぐる患い 解離 清潔という名の強迫 “棄却”から“本来性”へ 直接性をめぐって 空白のトポス? 形式的なものと自己関係性 制度から相互行為へ “受託という考え方” “共”の縮滅 共にあることと特異であること “場所”と“死”と 所有と固有、ふたたび 危うい防具
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ジャンル |
思想・哲学・宗教 > 日本思想 > 日本現代思想 > 日本現代思想
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