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著者名 |
宮坂昌之 |
出版社 |
講談社 |
出版年月 |
2024年04月 |
参考価格 |
¥1,012 |
頁数 |
224p |
ISBN |
978-4-06-534694-5 |
内容 |
【要旨情報】 免疫学者とウイルス学者がタッグを組んで生命科学最大のフロンティアを一望!なぜ感染すると病気に?ミクロの世界で繰り広げられる驚きの攻防戦とは?
【出版社コメント】 私たちはウイルスまみれだった!体内に潜むパラサイトたちの驚異の生態ウイルスは常に悪者というわけではない。われわれの身の周りには病原性を持たないウイルスがいくらでもいる。われわれのからだの表面や気道や消化管の内腔には多くの細菌が存在してを形成してているが、実はこれらの場所には多種多様なウイルスが同時に存在していて、常在ウイルス叢というものが存在する。常在細菌叢はわれわれのからだにとって大事な役割をしていることが最近分かってきたが、ウイルスも同様なのかもしれない。どうも何かの必然性とともに多種類のウイルスがわれわれのからだに常時存在しているようにみえる。さらに、私たちの遺伝子の中には非常に多くのウイルス由来の配列が散在している。これに加えて、ウイルスそのものまでがゲノムの中に挿入されていることがあり、その一部はなんとヒトの遺伝子として働いていることがわかってきた。つまり、ウイルスは外界からの侵入者ではなくて、一部のものはわれわれの体内に棲みついて、われわれはそれを利用しているのである。われわれのからだという「母屋」がウイルスに「軒を貸した」状態になっていて、まさに「ウイルスはすぐそこにいる」のだ。それにしても、なぜわれわれの遺伝子の中にまでウイルスが入り込んでいるのだろうか? もしかして、この世に人類が現れてくるためにウイルスが必要だったのかもしれない。だとすれば、ウイルスは、敵対者ではなく、欠くことができない同居人なのかもしれない。そもそも、いくら自分のまわりを清潔にしても、ウイルスはわれわれのからだの中にまで入り込み、棲みついている。そして人間はその一部を自分たちの生命活動のために利用している。単純な排除論、撃退論は役に立たない。われわれは、ウイルスと戦いながらも、あるときは共存、共生し、その中で生き抜いて進化してきたという事実を忘れてはならない。そのように考えると、今後大事なのは、ウイルスに対していかに対処し、いかに共存するかだ。そのためには、われわれはウイルスというものを「正しく知る」必要がある。「ウイルスにまみれて生きているわれわれ」にとって、本書が、改めてウイルスの意義、意味について考える機会になれば幸いである
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目次 |
【目次】 第1章 新型コロナウイルスでささやかれる持続感染の恐怖 第2章 ウイルスとは何か
第3章 ウイルスに感染すると、なぜ病気になるのか 第4章 ウイルスがからだに潜り込むカラクリ 第5章 厄介な潜伏ウイルスたち 第6章 病原性ウイルスVS.人類 ミクロの世界で繰り広げられる攻防戦 第7章 ヒトのゲノムに入り込んだウイルスたち 第8章 医学でウイルスを克服できるのか
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ジャンル |
新書 > 教養新書 > 教養新書 > 講談社現代新書
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