【e-honおすすめコメント】
オランダ「金の石筆賞」を受賞した感動物語お父さんが、戦医として戦地に向かいます。家で待つ娘は、「お父さんが死んでしまう可能性を小さくするために」いろいろ想像をめぐらせます。いろいろな人の温かい気持ちが張りめぐらされている心優しい物語です。

【出版社商品紹介】
お父さんが、戦医として戦地に向かう。家で待つ娘は、「お父さんが死んでしまう可能性を小さくするために」想像をめぐらせるが…。

【出版社コメント】
文章いっぱいにやさしさが広がる感動的な本オランダでもっとも歴史と権威のある児童文学賞｢金の石筆賞｣を受賞した本作品は、繊細で、やさしさにあふれた感動的な作品です。この物語は、主人公の少女キークの、｢不安｣を描いています。医者のお父さんは、ときどき家族のもとをはなれ、人を助けるために戦争中の場所へと向かいます。これまでは、何事もなく無事に帰ってきましたが、今回は、いつもと違いました。来るはずの電話がこない……キークとお母さんは、不安な気持ちをつのらせながら、待ち続けます。行方不明になったお父さんと、その無事を祈るキーク。父さんが死んでしまう可能性を小さくするためには、どうしたらいいのか。いかにも子どもらしい思い込みから、キークは、いろんなことを試してみます。最後には、お父さんの居場所がわかり、足を一本なくす大けがをしましたが、命は無事に帰ってきます。｢もうどこにも行かない？」というキークの質問に、お父さんは、答えました。｢もう少し元気になったら、また出かけるよ。そのときは、キークも一緒に来てくれる？危ないところに行かないように、見張っててくれよ」不安に打ち勝ち、次の一歩を踏み出す勇気を持てる、そんな暖かい作品です。