逆説の日本史 19(幕末年代史編 2) 小学館文庫
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著者名 |
井沢元彦 |
出版社 |
小学館 |
出版年月 |
2016年04月 |
参考価格 |
¥814 |
頁数 |
352p |
ISBN |
978-4-09-406286-1 |
内容 |
【要旨情報】 すべては、ひとりの老中の判断ミスから始まった―。「幕府VS水戸藩」の確執は、誤解が疑念を呼び、ますます過熱化。さらに孝明天皇の名で出された「密勅」の存在が明らかになるや、大老・井伊直弼による凄惨な「大獄」の嵐が吹き荒れることとなった。そしてその報復として行なわれたのは、「大老暗殺」という前代未聞の大事件だった!
【出版社コメント】 一発の銃弾が日本の歴史を変えた!幕府老中首座・堀田正睦は手を焼いていた。“水戸のご老公”こと水戸藩主・徳川斉昭が、日米修好通商条約の調印に断固反対だったからである。そこで堀田がとった手段は、朝廷から「勅許」を得て斉昭を納得させようという方法であった。だがこの安直な判断は、やがて幕府を崩壊へと導く……。堀田の目論見は外れ、孝明天皇が条約調印に強く反対したため幕府は勅許無しでの調印を強行する。強引な幕府に対する批判は、一橋派と南紀派が激しく争う将軍継嗣問題をも巻き込んで過熱化し、「幕府VS水戸藩」の対立は決定的になった。この両者の確執は、孝明天皇が水戸藩に発した「戊午の密勅」に激怒した大老・井伊直による「安政の大獄」という粛正の嵐に発展し、吉田松陰、橋本左内といった多くの有為の人材が失われてしまう。安政7年(1860)3月3日、江戸・桜田門外。季節外れの大雪のなかを登城する井伊の行列に、18人の襲撃者たちが襲いかかった。井伊は駕籠に乗ったまま銃撃され、斬殺される。相次ぐ流血の事態に幕府の権威は失墜。時代は「討幕」「尊王攘夷」へと変わってゆくのであった。
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目次 |
【目次】 第1章 一八五八年編―戊午の密勅と安政の大獄(水戸黄門の隠居所・西山荘から生まれた「倒幕正当化の思想」 “血”を見ずに事を収めようとした老中・堀田正睦の「判断ミス」
堀田老中の“目論見”を完全に打ち砕いた岩倉具視の「列参事件」 ほか) 第2章 一八五九年編―正論の開国vs実行不可能な攘夷(“行動の人”吉田松陰が門下生に発した「草莽崛起」という思想 「倒幕」が論理的に正当化されることになった「一君万民論」 日本が“四千年の中国”より先に民主主義を成立させた「原点」 ほか) 第3章 一八六〇・六一年編―桜田門外の変 大老暗殺が歴史を変えた!(井伊直弼をして大弾圧に走らせた「水戸の大陰謀」という事実誤認 島津久光に藩内過激派を押さえ込ませた大久保一蔵の「絵図」 狙われている情報を掴みながら「開国祝い」の銃に倒れた井伊直弼 ほか)
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ジャンル |
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