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著者名 |
佐藤正午 |
出版社 |
小学館 |
出版年月 |
2016年10月 |
参考価格 |
¥880 |
頁数 |
541p |
ISBN |
978-4-09-406329-5 |
内容 |
【要旨情報】 失業したとたんにツキがまわってきた。婚約相手との関係を年末のたった二時間で清算できたし、趣味の競輪は負け知らずで懐の心配もない。おまけに、色白で脚の長い女をモノにしたのだから、ついてるとしか言いようがない。二十七歳の年が明け、田村宏の生活はツキを頼りに何もかもうまくいくかに思われた。ところがその頃から街でたびたび人違いに遭い、厄介な男にからまれ、ついには不可解な事件に巻き込まれてしまう。自分と瓜二つの男がこの街にいる―。現代作家の中でも群を抜く小説の名手、佐藤正午の不朽のデビュー作。新装文庫限定「あとがき」収録。
【出版社コメント】 小説界のカリスマ、不朽不滅のデビュー作! どんな小説家にも、一つだけ、アマチュアとして書いた小説がある。ないと始まらない。その小説が人目に触れ、本になるとデビュー作と呼ばれ、書いた人は小説家と呼ばれるようになる。――「あとがき」より 現代作家の中でも群を抜く小説の名手――佐藤正午の不朽のデビュー作を、新たな装いで文庫化! 【物語】 失業したとたんにツキがまわってきた。婚約相手との関係も年末のたった二時間で清算できたし、年が明けると競輪は負け知らず、失業保険も手つかずのままで、懐の心配はこれっぽっちもなかった。おまけに、色白で脚の長い女をモノにしたのだから、ツイてるとしか言いようがない。いってみれば笑いが止まらぬというところだった。「西海市」にすむ主人公・田村宏は、27歳の年の暮れに退職届を出して以降、ツキを頼りに何もかもうまく行くかに思われた。ところがその頃から、たびたび街で別人と間違われ、厄介な相手にからまれ、ついには不可解な事件に巻き込まれてしまう。どうやら自分と瓜二つの男がこの街にはいるらしい‥‥。【山田風太郎賞受賞の最近作『鳩の撃退法』への選評から】 ●文句なしの最高得点を入れた。真似したくても真似できない。(夢枕獏さん) ●試みが図抜けていたことは、疑いようがない。(京極夏彦さん) ●自分もこの作品を一番に推した。(奥泉光さん) ●こんな優れた作家の存在を今まで知らなかった。受賞は当然であろう。(筒井康隆さん)
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目次 |
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ジャンル |
文庫 > 文芸・総合文庫 > 文芸・総合文庫 > 小学館文庫
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