【e-honおすすめコメント】
「あんたのことが、好きすぎるのよ」。スナックに勤める２７才のあたしが、３才年下のカザマ君を置いて、深夜、長野の山のなかで見つけたものとは－－。表題作「あおい」を含む３編の中・短編からなるデビュー作。

【出版社コメント】
27才スナック勤務の「あたし」と、おなかにへたくそな地図を彫っている3才年下のダメ学生・カザマくんは同棲して4か月。ゆったりとしたリズムにどっぷりと浸かった生活をしていた「あたし」は、ある日、妊娠していることに気づく。そして、気がつけば、長野のペンションへの短期バイトを決め、そのバイト先からも逃げ出し、深夜、山のなかで大の字になって寝っころがってしまう。そのとき、「あたし」の視野に、あるものが飛び込んでくる。