【e-honおすすめコメント】
世の常識を鵜呑みにすることは、言いなりになるということ。自分をなくすことと同義なのだ──。20年間無敗の伝説を持つ雀鬼が、己の道を貫き、運を引き寄せる極意を示した人生論。「求めるべきは、安住ではなく試練」「目先の利を追えば、先ざきの芽を摘む」「思考のムダを削りとれ」「素直に聞ける師を求めよ」──。追い込まれても「揺れない心」を持つためのメッセージの数々である。著者は、本質を見抜くためには、「ものごとをまず疑ってみろ」と唱える。疑うことは、ものごとを立体図で見ることであり、疑えない人は、平面に描かれたものだけを見て、すべてだと思っている。とはいえ、特別に何かを見破ろうとする必要はない。ただ、あるがままの形を見る、ただそれだけのことなのだ。ところが、多くの現代人は、その「あるがまま」を見ることができなくなっているのだ。世間の常識や情報に毒された自分をリセットしたいときこそ、著者の言葉が心に響くはずである。

第３章　人間、温かいのが一番だ
第４章　揺れない心
第５章　言いなりになるな！
第６章　勝った負けたは、二の次だ