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在庫 |
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(神保町本店)
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所在地 |
1階 A01 新刊話題の本・フェア(棚番号:A01-00)
2階 B07 文芸 小説の書き方・文学論(棚番号:B07-00)
神保町本店
TEL:03-3233-3312
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著者名 |
小池真理子 |
出版社 |
朝日新聞出版 |
出版年月 |
2021年11月 |
参考価格 |
¥1,320 |
頁数 |
176p |
ISBN |
978-4-02-251800-2 |
内容 |
【要旨情報】 「年をとったおまえを見たかった。見られないとわかると残念だな」作家夫婦は病と死に向きあい、どのように過ごしたのか。残された著者は過去の記憶の不意うちに苦しみ、その後を生き抜く。心の底から生きることを励ます喪失エッセイ52編。
【出版社コメント】 「年をとったおまえを見たかった。見られないとわかると残念だな」(「哀しみがたまる場所」)作家夫婦は病と死に向きあい、どのように過ごしたのか。残された著者は過去の記憶の不意うちに苦しみ、その後を生き抜く。心の底から生きることを励ます喪失エッセイの傑作、52編。◯本文よりあと何日生きられるんだろう、と夫がふいに沈黙を破って言った。/「……もう手だてがなくなっちゃったな」/私は黙っていた。黙ったまま、目をふせて、湯気のたつカップラーメンをすすり続けた。/この人はもうじき死ぬんだ、もう助からないんだ、と思うと、気が狂いそうだった。(「あの日のカップラーメン」)*余命を意識し始めた夫は、毎日、惜しむように外の風景を眺め、愛でていた。野鳥の鳴き声に耳をすませ、庭に咲く季節の山野草をスマートフォンのカメラで撮影し続けた。/彼は言った。こういうものとの別れが、一番つらい、と。(「バーチャルな死、現実の死」)*たかがパンツのゴム一本、どうしてすぐにつけ替えてやれなかったのだろう、と思う。どれほど煩わしくても、どんな忙しい時でも、三十分もあればできたはずだった。/家族や伴侶を失った世界中の誰もが、様々な小さなことで、例外なく悔やんでいる。同様に私も悔やむ。(「悔やむ」)*昨年の年明け、衰弱が始まった夫を前にした主治医から「残念ですが」と言われた。「桜の花の咲くころまで、でしょう」と。/以来、私は桜の花が嫌いになった。見るのが怖かった。(「桜の咲くころまで」)元気だったころ、派手な喧嘩を繰り返した。別れよう、と本気で口にしたことは数知れない。でも別れなかった。たぶん、互いに別れられなかったのだ。/夫婦愛、相性の善し悪し、といったこととは無関係である。私たちは互いが互いの「かたわれ」だった。(「かたわれ」)●近年、稀にみる圧倒的共感を得た朝日新聞連載の書籍化
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目次 |
【目次】 梟が鳴く 百年も千年も
猫たち 音楽 哀しみがたまる場所 作家が二人 不思議なこと 夜の爪切り 光と化して 降り積もる記憶 最後の晩餐 猫のしっぽ 生命あるものたち 喪うということ あの日のカップラーメン 金木犀 それぞれの哀しみ Without You 先人たち 亡き人の書斎 蜜のような記憶 三島と太宰 夢のお告げ 喪失という名の皮膜 春風 バーチャルな死、現実の死 受難と情熱 雪女 愛情表現 母の手、私の手 繭にこもる 祈り お別れ会 折々のママゴト シャルル・アズナブール 抱きしめ、抱きしめられたい 悔やむ 桜の咲くころまで 愛さずにはいられない 思春期は続く 動物病院にて 墓場まで 内線電話 もういいよ 残された時間 静かな死顔 バード・セメタリー つながらない時間 神にすがる かたわれ
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